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潤滑油温度が十分上昇している状態で、アイドリング回転にした時、ランプが点灯したり、ブザーが鳴らない程度に油圧を調整する。

 

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2・95図大型機関用多管式

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2・96図多板式潤滑油冷却器潤滑油冷却器

 

2・97図は一般的な調圧弁の構造を示しており、調圧シムを増して締め付ければ調圧バネカが大となって油圧が高くなる。調整シムを減せば調圧バネカが弱くなり調圧弁より潤滑油が逃げて油圧が低下する。
調圧弁を調整しても必要最低限の油圧が確保できない時は、主要運動部や摺動部が摩耗して、潤滑油が多量に逃げているか、調圧弁自体に不具合が発生していることが考えられるので、即原因を究明し処置せねばならない。

 

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2・97図潤滑油調圧弁(各部の整備について)

(1)潤滑油ポンプ
歯車の当たり、摩耗、ピッチング及びブッシュの摩耗焼付きのほか、歯車の側面、歯先のあたり等を点検し、使用限度を超えている場合は、ブッシュ又は歯車を交換する。但し部品交換はスキマ管理が難しいので仕組み交換が望ましい。

 

 

 

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